「あれ?お前まだ居たんだ?」 放課後、みんな帰った教室で窓からグランドのサッカー部の練習を眺めていると、友亮と友亮の彼女が教室に入ってきた。 「んー…まぁーな」 「って、そういうことか…」 「え?」 友亮の目線の先は、加奈子の机だった。 その机には、加奈子のバックがまだ置いてある。 「お前、待ってんの?」 「何がだよ?」 「いまさらなにとぼけてんだよ」 そう言って、友亮は意味深に笑った。