失いたくないから愛せない


「…分かった。伝えてくるね」


「助かるー!さんきゅー」



私は、再び教室に引き返した。



ドキドキする気持ちを懸命に押し殺して…。










廣祐とは中学の頃は友達として、普通に話せてたのに、最近上手く話せない。


たぶん、中学の頃より意識し過ぎているからだ。


昔は一緒に帰っていたのに、それすら出来なくなっていた。

友達からただのクラスメートになってしまっている気がする。


今日はチャンスかも知れない。





ただ、あいつの側に居たかった。


昔みたいに…。