失いたくないから愛せない


下駄箱まで行くと、思わず足が止まった。


友亮くんと友亮くんの彼女が一緒に居た。


「あれ?友亮くん…」


「川瀬…」


「教室で、廣祐が友亮くんのこと待ってるよ?」

「え?」


友亮くんが首を傾げた。



私も一緒に首を傾げる。


「あ、そっか…あいつ馬鹿だなぁ」

何かに気づいたのか、友亮くんが呟いた。