失いたくないから愛せない



「好きだ…」





やっと…







やっと言えた…







「俺も、ずっとお前が好きだったんだよ」






さらに強く強く抱きしめる。




加奈子の細い身体が折れそうなくらい抱きしめた。






全身全霊で…





想いを伝えた…。







夢じゃないんだよな?





俺たち…



ずっと…。




視界が涙で見えにくくなる。




泣いてる姿を加奈子に見られるのは恥ずかしい。





しばらくして、加奈子から離れた。



照れ隠しで意地悪を言ってしまう。





今まで、たくさんの女の子を抱きしめたけど、



こんな心臓がドクドク鳴るのは初めてだ。