失いたくないから愛せない


「…本当だよ。私は、廣祐が好き」



もう一度はっきりと言った。




廣祐の目をしっかりと見て、




「ずっと、友達以上に好きだった。ここで、廣祐がサッカーしていた時から…本当はずっと、好きだった。でも、私達…友達になったでしょ?」

「……うん」


廣祐が小さく頷いた。


「だから、本当の気持ちが言えなかった。友達ならずっと、側にいられるって思ってたから…」



そんな私の言葉にゆっくりと近づく廣祐。


「廣祐を失いたくなかった。だけど…間違ってた…失いたくないのに、自分から廣祐を突き放してたのかも知れない…バカだよね…本当…」


その瞬間、


何が起きたのか分からなかった。



廣祐の温もりで全身を包まれた。