失いたくないから愛せない


無我夢中で走って、気づいたらあの公園にたどり着いていた。


ベンチに息を切らして座った瞬間、



「お前、何言い逃げしてんだよ」


その声に後ろを振り向くと、廣祐が息を切らして立っていた。


もしかして、私のこと追いかけて来たの?



「廣祐…」

「懐かしいなぁ…ここ」


そう言って公園を見渡す廣祐。


私は頷いた。



「ここで、サッカーしてなきゃ、今の俺はきっといない…」


「廣祐…」


廣祐が私をじっと見る。




「加奈子…さっき言ったこと本当か?」









いきおいで告白してしまった…



廣祐、きっと信じられないだよね?




私達は、ずっと友達だったから…