ベッドに近づくと、廣祐は目を閉じたままうなされている。


寝言?



でも、廣祐は私の名前を何度も繰り返す。

「かな…こ…かなこ」



私は、廣祐の手をぎゅっと握った。



「かなこ…あい…たい…あいたい…」



廣祐はそう言うと、廣祐の目から涙が頬を伝っていた。


私もそんな廣祐を見て、涙が止まらなくなった。








私は口を抑えて、声を押し殺して泣いたーー