失いたくないから愛せない


その日の帰り道、あの公園の横で立ち止まった。


「どうしたの?加奈子?」

一緒に帰っていた千英が不思議そうに私を見てる。



この公園は、私と廣祐の原点…。




「ごめん!あたし、行くとこあるから先に帰って!」


私の決断に、千英はどうやら気付いたらしい。



「おっけー。いってらっしゃい加奈子!」


千英が笑ってガッツポーズをとった。


私は、大きく頷いた。







こうして私は、その足で廣祐の家へと足早に向かったーーー