失いたくないから愛せない


私は、ハッとした。



このままじゃダメだ…。



「あたし…行ってくる」


「え?」



「倉田さん、ありがとう」


私は涙を拭って、おもむろに駆け出した。


が、すぐに立ち止まって振り返った。


「私、倉田さんと友達になりたい!」

私の発言に驚いた顔をしたが、倉田さんはすぐに笑顔になって頷いてくれた。


「恵!恵って呼んで!」

恵のその言葉が嬉しかった。






こうして、私はその足で1組の教室に向かった。