廣祐が休んで3日目。
倉田さんに呼ばれて、階段の踊り場にやってきた。
「話しって何かな?」
やっぱり廣祐のこと?
倉田さんと廣祐は付き合ってるの?私もたくさん聞きたいことがある。
「川瀬さん、1組の小林と付き合ってるの?」
「え?」
ストレートな質問にびっくりした。
それに、小林って呼び捨て…
そう言えば以前、小林くんに引っ張られた時、廣祐と倉田さんと遭遇したけど、あの時の倉田さん、小林くんを見る目が怖かったっけ…。
「倉田さん、小林くんのこと…もしかして…嫌い?」
「嫌いよ」
即答だった。
「同じ中学だったから、色んな悪い噂聞いているから嫌い。噂じゃなくて、本当みたいだし」
「……」
「川瀬さん、あいつと付き合ってるの?」
二度目の質問に私は、首を横に振った。
「小林くんは、友達…」
「そう。それ聞いて安心した。話はそれだけだから…」
そう言って立ち去ろうとした倉田さんの手を掴んだ。
一歩を進めなくちゃいけない…