失いたくないから愛せない


そんな中、教室の後ろに写真がたくさん貼ってあるのに気付いた。


オリエンテーションの時の写真だった。



みんなが良い表情をしてて、楽しかったのが見て取れる。



だがそこには、もちろん俺はいない…。




写真を見ながらため息を吐いた。




すると、




「ねぇ、廣祐…」

いつのまにか、隣に加奈子が立っていた。


「ふぇ?」

俺はびっくりし過ぎて、変な声が出てしまった。


そんな俺に加奈子が笑みを浮かべた。


その笑みにドキッとした。