だが、そんな私の決意とは裏腹に翌日の朝も廣祐の姿は学校になかった。





どうやらまだ熱が長引いているみたいだ。



休み時間、じっと廣祐の空席を見ていると、



「川瀬さん!」



と呼ばれたので、その声をたどると、後ろの教室のドアのところに、倉田さんが顔を出していた。


私は一瞬、ドキッとした。


オリエンテーションで3組の女子が言っていた事が頭に浮かんだ。



でもそれと同時に、千英が言ってくれた言葉も…。



私はゆっくり立ち上がって、倉田さんの元へと歩き出した。