失いたくないから愛せない


翌日、オリエンテーションが終わり、バスに乗り込む時に小林くんを見つけた。


小林くんはいつもと変わりなく友達と話している。


一瞬目が合ったが、すぐに逸らされた。


モヤモヤした気持ちになったが、友亮くんがそんな私の肩をポンと叩いた。



先に友亮くんがバスに乗り込んで、私はその後を追った。


バスの席に座って息を着くと、千英が隣に座ってきた。



「加奈子。覚悟出来た?」


突然の千英の言葉にドキッとする。



「明日、ちゃんと安藤くんと話なよ」


「…うん」



私は精一杯頷いた。









明日、廣祐に逢ったら…




ちゃんと伝えよう。




自分の気持ちを…。