失いたくないから愛せない


私達が来てばつが悪くなったのか、友亮くんが掴みかかっていた手を離した。

「友亮くん!どうしたの?!何があったの?!」

「……」


私の問いには何も答えず、友亮くんは、私達から小林くんに視線を戻し、睨みつけている。



「小林くん…?」


「ごめん。なんでもないよ。気にしないで」

今度は小林くんへと問いただすと、そう言って、彼は明らかな作り笑いを浮かべた。