失いたくないから愛せない


千英は気付いた私ににっこりと笑った。

「さっき、3組の子が言ってたこと、加奈子気にしてる?」

「え?」

「泣きそうな顔してたもんね。でも、加奈子、あんなの気にすることないよ」



なんだか千英が神様やら仏様に見えてきた。


「だって、あんなの女子の好きな妄想に過ぎないじゃん。話しを盛って勝手なことばかり。信じちゃダメだからね!加奈子が信じなきゃ誰が安藤くんを信じてやるの?」


千英…。


「ちょっと、なんでまた泣くの?」

千英の言葉にまた泣いていた。



「ちえ〜あり…がとぅ…」


私は、千英に泣きついた。

「千英大好きだぁー!」

「あたしじゃなくて、それを安藤くんに言いなっ!」

「う、うん…がん"ばる"ー!ちえー!」





千英ありがとう。



千英が居てくれて良かったと心から思った。


その時、

「加奈子ちゃん!千英ちゃん!大変だよ!」

明日美ちゃんが慌ただしく現れたーー