失いたくないから愛せない


目が合った。

俺の視界はあいつでいっぱいになる。


真波が教室に戻っていたのも目に入らないくらいだった。






「加奈子」

俺は、気付けば気まずそうな顔をしたあいつを呼び止めてしまった。