失いたくないから愛せない


ドキッとした。





「川瀬さん、かっこいいよ。俺なんかより、ずっとかっこいい」


安藤くん…



「洗濯して返すよ」


安藤くんはそう言って立ち去ろうとした。



「安藤くん‼」


呼び止める私に安藤くんは振り返った。



「あのね…あたしね…安藤くんと友達になりたい!」


いつのまにか叫んでいた。


無意識に出た言葉だった。



そんな私に安藤くんは、優しく笑った。


「俺も!」





私と安藤くんは、この日から友達になった。