失いたくないから愛せない


菅くんに睨まれようが、私は一歩も引き下がらない。


だって、やっぱ悔しいもん!



「イジメなんてするやつは、ただの負け犬。自分の心の弱さを隠したいだけの悪あがきじゃない?」

「お前…ムカつく」

菅くんが私の言葉にキレたのか、近くに合ったボールを私の顔面目掛けて蹴ってきた。


当たるっと思った。




目をつぶった私に、不思議と痛みはなかった。



何故ならば…




安藤くんが、そのボールを見事に蹴って、ゴールにシュートを決めたのだった。