失いたくないから愛せない


更衣室に移動し、体操服のジャージに着替え終わり、体育館に向かった。


そこにはやっぱり安藤くんの姿はなく、肩を落とした。


「加奈子ちゃんどうしたの?」


友達が心配かけて、声を掛けてくれる。


「てか、今日加奈子ちゃん、なんか目赤くない?」


昨日泣いたからだった。


「大丈夫。ありがと」



そんな中、菅くんがまた大口を叩いている。



「まぢたりーな。さっさと終わらせよーぜ」


そんなことを言いながらも、ちゃっかり腕まくりなんかしてやる気満々じゃんっと思った。