失いたくないから愛せない


「安藤くん!あのね!明日は、学校でスポーツ大会があるんだ!安藤くんは絶対サッカーの試合に出るべきだと思うんだ!そしたら、うちのクラスは間違いなく優ー」

「行かないよ」


"優勝する"っと言おうとした時、安藤くんが口を開いた。


私の言葉に反応してくれたのは始めてだった。


「安藤くん…」

安藤くんの気持ちは分かる。


イジメられてる学校に行きたくない気持ちは…


でも、このままじゃダメだと思った。



「逃げるの?そうやって」


「え?」

安藤くんが驚いた顔をした。


それは、私の声が余りにも怒っていたから…。