失いたくないから愛せない


ただ、虚ろな目をしていた。


それは生きているけど、死んだような目だった。



ずっと、イジメを見て見ぬ振りをしてきた私が、安藤くんに話し掛けていいものだろうか…


中途半端な優しさはただの偽善者だよね?



突如、自分が恥ずかしくなった。




「ごめんね」


そう言って私は、自分のバックを手に取って、教室を出た。



大きく息を吐いた。



自分の恥ずかしさに…。