赤い海




あたしたちはダラダラ過ごしていた

「ただいまー・・・ってあず!!!何してたのよおおお!!」
と怒る花梨さん

「すみません・・・」と謝る

「昨日洸と1日中探し回ったんだからね!」とほっぺをつねられる

「いはいでふ・・・か・・りんしゃん」

「あ!!そうだ!!」
と思い出したようにいきなり手を離す
「いててぇ・・・」とほほをさする

「兄ちゃん兄ちゃん!!」と洸に言う

「・・・なんだよ」

「あたし1か月彼氏の家に泊まるから!」

「はああああ!?ダメに決まってるだろ!!」
ときつく言う

「なんでよぉお!いいじゃんもう16だよ!!大丈夫!」
「あっちの親はいいのか?」
「うん!もちろん!!」
「・・・はぁ・・・仕方がない・・・。」

としぶしぶOKした

やっほーぃ!と言いながら2階へいく花梨さん

「っふ。お兄ちゃん♡」と笑う

「こらっ!」と怒られる


その顔は本当にお兄ちゃんでした


「でもさでもさ!1か月二人っきりだね!」といたずらっぽく言ってみる
ちょっとチャカしたつもりだったけど
「ふっ。あぁだな。楽しみだな」と口角をあげる洸
「え・・あ・・・」と戸惑うあたしに笑う

意地悪・・・。