「俺が10歳で花梨が8歳の時に親が俺らを捨てて出で言ったんだ
それから俺が16になるまで施設に二人でいたんだ。
俺が働けるようになって花梨と二人でおばあちゃんちに住みはじめたんだよ」
洸が過去の事をあたしに話してくれる。
あたしは驚きながらも黙って聞いていた。
「でもおばあちゃんはその1年後に亡くなってしまったんだよ。
けど俺らはこの家が好きだから今も住んでる。
そんでそこから数か月したら親から手紙が届いたんだ。
俺は親が大っ嫌いだったからその手紙を無視した。
多分どうせ謝罪だろう。とは思っていた。」
洸は笑ってあたしを見た
「俺が18になって・・・あずに会ったんだそこからの人生は物凄く幸せなんだよ
俺はあずの事が大好きだから「あずが16になったら結婚しよう」
って言ったんだ。だから俺は今日仕事の後に・・・
親に会いに行ったんだ」
「え?」あたしは思わず声に出してしまった
あんなに嫌いって言っていた親にどうして会いに行ったのか不思議だった
「あずと俺が結婚するときちゃんと紹介したかったから今日手紙の住所を訪ねてみたんだ
そしたらな
俺の親1か月前に死んだって」

