「アキちゃーん、康介ちょっと借りるよー」 夏海はアキちゃんことアキラ(俺の母親)に声をかける。 アキラは (俺は小さいときからアキラと呼ばされている。母さんだと老けて聞こえるかららしい) 玄関にひょこっと顔を出すと、 「好きなだけどーぞ!あ、なっちゃん今日ご飯食べていきな!唐揚げ作ったげるから」 と、二カッと笑った。 夏海も、やりぃ~、とガッツポーズをとる。