「つーかお前いつまでここいるんだよ。俺のプライベートタイムの邪魔すんな」
「えー、いーじゃーん。夏休みだし、やることなくて退屈なんだよあたしゃ」
「知るか。おい、二度寝すんなお前。俺はバイト帰りで疲れてるんだ」
「も~、傷心の女の子なんだから、もうちょっと優しくしてくれてもいーじゃん」
「はぁ?」
夏海はベッドの上であぐらをかくと、近くにあったクッションを抱きかかえてため息をついた。
「別れたの!浮気されてた。
考えられる?デートの約束放っぽって、他の女とラブラブしてたんだよ!
浮気現場なんて一生お目にかからないと思ってたのに」
「はぁ~、またかよ」


