「え、おい…」



「へへっ、これもお礼ってことで」




俺の手に、夏海のやわらかい手が重なる。







…………ったく、人の気も知らないで。







イタズラっ子のように笑う夏海の手をギュッと握り返すと、俺もニッと微笑んだ。






「久しぶりに一緒にお風呂入っちゃう?」




「アホ。入るわけねーだろ」




「入りたいくせに~」




「うるせーな。オラ、帰るぞ」




「はいはい」