波の光が、夏海の白い脚にうつってキラキラしている。 「康介ーっ、見てー!キレイな貝殻見つけたーっ」 ガキみたいにはしゃぐ夏海は、クシャッとした笑顔で俺を呼んだ。 「ほら!キレイでしょ」 夏海が見つけた貝殻は、光があたると虹色に輝いた。 つるつるの表面に、俺の顔が映る。 夏海はその貝殻を俺の手に握らせた。 「?」 「あげる。今日のお礼」 そう言うと、今度は反対側の手を握った。