「さっそくやる?」




「うん!やります!」




私は持ってきた大きめのトートバッグの中からあれやこれやを出した。




「……多くね?」




「……やっぱり?」




私はテキトーに使いそうなものはなんでも持ってきた。




……よってバッグはかなり重たかったのですが。




「ま、いいや。どれからやんの?」




「えーっと……じゃあ理科。……ここがイマイチわかんなくて」




「どれ」




「……っ!」




理科のワークを覗こうとした橋本くんの顔が近くてびっくり……!



ていうか隣に座っているから、体がまず近い。



肩なんてスレスレ……。



これは今までにない大接近中だよね!?




「あぁーこれは実験を思い出せばいいやつで……」



橋本くんは説明してくれてるけど、なんだか頭に入ってこない。



だって、だって……この近すぎる距離……耐えられないもんっ。




でもとりあえずせっかく教えてもらってるので、我慢。




勉強に集中しなきゃ……!