「うーん確かにねー……私も同じく」





「え、えぇ?だって聖華……」





だって前に、本命なんだよ♪とか言ってたことあったじゃない……!




それで私は、本命だなんてすごーい!って言った記憶があるもん。





嘘つきだー!と思っていると、「あれとこれとは違うのっ」って言われた。




「え……違うっつったって、本命チョコ作ったことあることには変わりないじゃん?」




私がそう言うと、うーん……と考えるようなそぶりを見せた。




「なんて言うのかな……あのときは、憧れっぽいかんじの本命で、他にもあげてる人がいたからそれにまざってあげちゃえ!っていうものだったんだけど……」




「……だけど?」





「……今回のは、それとは違う、かな」





そう言った聖華は恋する乙女そのものだった。




「えっと、つまりは……佐々木くんは特別、ってこと?」





「そーゆーことっ!」




ニカッとはにかむ聖華があまりにも輝いて見えたのは、秘密……ね。