「面白かった〜!」
「あれにしてよかったな」
「ほんとに!」
映画はステキだなあ。
コメディとはいえ山あり谷ありで、でももちろん、最後はハッピーエンドだった。
さっきまで見ていた世界観と現実の狭間に揺られていると、ふっと視界に橋本くんが入ってきた。
「わっ」
「にやにやして、気持ち悪〜」
からかってくる橋本くんだって、にやにやしてるんだけどなあ。
「た、誕生日だからかなっ」
「……じゃ、誕生日の人、そろそろ昼にしよ」
調子乗ってるとか言われるかと思ったけどそんなこともなく、橋本くんはまあ誕生日だもんなという顔をした。

