大成が離れてもまだバクバクしてる心臓。


 「……夏?」


 ガラッ!!!!!!

 
 「夏っっ!!!!!!」


 大成が俺の名前を呼ぶと同時に

 
 「夏っっ!!!!!!生きてる!!!!!!良かった……。あ、試合勝ったよ!!!!!!」


 ちょっとKYな愛菜が元気よく現れた。


 「……って…なんかごめん。」


 今度は謝って帰ろうとする愛菜。


 よほど俺らの視線が怖かったんだなと思った。


 「……試合勝ったってよ。良かったな…」

 
 しぶしぶと言うように大成がこちらを向く。


 「お疲れ様!!!!!!他は大丈夫だった?」

 
 俺はあの六番と戦った皆が心配だった。


 が、愛菜は


 「六番あの後審判と監督に怒られて試合出なかったんだよ!後なんかねぇ~様子がおかしいかったよ大成くん~…」


 悪戯っぽく大成にふたった。


 「な、なにかあったか!?」


 俺は大成を何回か揺らした。


 大成はあっと思い出したようにして、

 
 「……バスケやる資格ねーよって言った。」