右手に温かいぬくもりを感じる。


 目を開けるとそこは天井。


 「……ここ……」


 「……夏?」


 俺の右側に、


 「……大成?…」


 大成がいた。


 大成は俺の手をぎゅっと握っている。


 「……夏っ。…」


 俺が起き上がるのと同時に大成が抱きついてきた。


 「わっわっ!?た、大成!?」


 俺がパニクっていると、大成が抱きしめる腕に力を入れた。


 「……夏…無事で……良かった…。」


 え…。


 「……夏が倒れたとき……心配で……俺気づけば飛びだしてた…」


 えっ。


 大成が……?


 俺はドキドキが収まらない。


 「……でも……無事で……本当に良かった……」


 「……ふ、ふぇ…」


 「……泣くなよ…」


 俺は泣いてしまった。


 大成の優しさに……。


 「……ありがとう…大成…す、す、す、す……き……」


 上手く言えなかったけど初めて言えたす、好きって言葉。


 大成は俺をはなして、俺を驚いた目で見つめた。


 ドキドキ……


 ドキドキが収まらない。


 「……夏……」


 大成は少し赤くなった顔を近づけてきた。


 俺はどうしたかのかと思って首を傾げた。


 「…ばか夏…。目……瞑って。」


 大成は視線を逸らして照れくさそうに言う。


 よくわからないけど目を瞑ってみた。


 「…大成なにすん……んんっ…!?」


 唇に柔らかく温かいぬくもりを感じた。


 驚きで目を開くと大成の顔がドアップでドキドキした。


 そ、その前にお、俺大成と……///////////


 「…ん、ん、んっっ!!!!!!」


 苦しくなって大成に訴えた。


 大成は俺からゆっくり離れてまた俺を見た。


 「……っ…ご、ごめん…苦しかった?」


 大成はまた視線を逸らす。


 「く、苦しかった!!!!!!でも、なんかな……嬉しかった…かも///////////」


 自分で言ったのに、心臓がバクバクする。


 今、絶対ほっぺ赤いよ……///

 
 そう思って下を向こうとするが、大成の手によって隠すことが出来なかった。


 「……下向かないで。」


 そう言ってまた唇を重ねられた。


 大成………好き…。