「エルに、似合うと思ったから」
「……………私に…似合う」
「うん。似合ってるよ」
その言葉は、まるで自分に問いかけているよう。
本当に、彼女は自分について知らないことが多いんだろう。
エルは、まるで花みたいだ。
ふと目を離せば、ひらりと散う。
まるで始めから存在していなかったかのように。一瞬で。
だけど、ふとある日見れば。
そこには咲き誇る大輪の花と、地に強く根を張る美しさ。
その存在感は、圧倒的。
本当に早く気づいて欲しい。
自分の持つ、その魅力に。
じゃないと、俺は。
もう。あの日からずっと。
「………っ、気が気じゃねえよ」
