カラカラとお風呂のドアを開ける。
するとそこには、シエルが買ってきてくれたのだろうか。
新品の服が一式揃っていた。
それでも。
こんないい服を着たことなんてなかった。
だからなのか。少し躊躇ってしまう。
服を腕に通すと、ある事に気付いた。
よりによって、なぜこんな色を選んだのか。
ますます、彼の考えていることが分からない。
エルはそう思いながらも、服を選んでくれたシエルの事を思った。
彼女はまだ気づいていなかった。
少しだけ暖かかったのは、お風呂のせいだけではない事に。
□ □ □
カラカラと音がして、シエルはその音の方へ振り返った。
