陽だまりの眠り姫




カラカラとお風呂のドアを開ける。

するとそこには、シエルが買ってきてくれたのだろうか。

新品の服が一式揃っていた。


それでも。
こんないい服を着たことなんてなかった。
だからなのか。少し躊躇ってしまう。

服を腕に通すと、ある事に気付いた。

よりによって、なぜこんな色を選んだのか。

ますます、彼の考えていることが分からない。


エルはそう思いながらも、服を選んでくれたシエルの事を思った。

彼女はまだ気づいていなかった。
少しだけ暖かかったのは、お風呂のせいだけではない事に。





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カラカラと音がして、シエルはその音の方へ振り返った。