そう言った俺の言葉に少し目を見開いた彼女は、暫く黙ると、話し出した。
「………エル」
「え?」
「私の名前、エル」
約束。と言った。
その小指を結ぶものは、私には契約に聞こえた。
これからは私が主人だ、と。
縛り付ける言葉の魔法のように。
名前を教えるのも、顔を晒すのも、嫌だ。
だけど、迂闊にしていた私が悪い。
主人の命令は絶対。
この国でも、どこでも、それは絶対だから。
奴隷としての、最低規則。
そう思ってフードを取ろうと手をかけた。その時だった。
彼は、その私の手の動きを制した。
「いいよ。無理にとんな」
「…....…承知しました」
なんなのだろうか。
先にとれと命令をしておきながら、無理にはとるなだと?
意味が分からないのだ。
今となってはその彼が私にとっての主人に間違いはなく、命令には従うが、趣旨がまるで理解できない。
「………エル」
「え?」
「私の名前、エル」
約束。と言った。
その小指を結ぶものは、私には契約に聞こえた。
これからは私が主人だ、と。
縛り付ける言葉の魔法のように。
名前を教えるのも、顔を晒すのも、嫌だ。
だけど、迂闊にしていた私が悪い。
主人の命令は絶対。
この国でも、どこでも、それは絶対だから。
奴隷としての、最低規則。
そう思ってフードを取ろうと手をかけた。その時だった。
彼は、その私の手の動きを制した。
「いいよ。無理にとんな」
「…....…承知しました」
なんなのだろうか。
先にとれと命令をしておきながら、無理にはとるなだと?
意味が分からないのだ。
今となってはその彼が私にとっての主人に間違いはなく、命令には従うが、趣旨がまるで理解できない。
