_______それから、数日後だった。
いつも通り、裏で水を汲んでいた私の耳に入ってきたのは、どこかで聞いたことのある金属音だった。
昔と変わらない、忘れたはずのその音に体が強ばるのが分かった。
「店主。ここに綺麗な娘は?」
「あなた方は一体誰ですか」
「聖騎士だ。国王様から依頼を受け、とある娘を探している」
「なぜそのような方々が、奴隷屋へ?」
「通報を受けた。ここに綺麗な髪の奴隷がいると。その奴隷はどこだ?」
聖騎士と言った。
その言葉に、持っていた桶を落とす。
中に入っていたたくさんの水が、バシヤッと音を立てて。
乾いた地面に広がった。
