「でもでも、
橙也くんも、大人だと思うよ?」



美鈴は必死にフォローしてくれる。



「俺もいい加減がんばんなきゃな。」



「なにを?」




「侑夏のこと引きずってないでさ、
頑張らなきゃなって」




「あのさ、じゃあさ…!」




美鈴は俺の服の裾を掴んできた。