「とっくに?」
「俺さ、果林に告白しにいったんだ。
ちゃんと、全部を伝えてさ。
そしたらあいつ、
『今の彼氏は、裕介よりずっと単純でバカで私のこと好きすぎて気持ち悪いくらいだけど…
でも誰よりもそばにいてくれて、
ずっとずっと笑ってくれるの。
裕介のことは私、大好きだったよ。
でも今は彼が大切なの。
裕介のことは忘れたりしない。
だって私が大好きだった人だから。
だから裕介も、私以上に好きになれる人を探して?
裕介に出会えたことは私にとって幸せなことだったよ。
たくさん傷つけてごめんなさい。
だからその分幸せになってね』ってさ」
裕介は私に冷たいレモンティーを渡してきた。
「だからさ俺はもう、新しい恋愛探して日々を過ごすことにしたよ。
そしたら俺は世界が変わったかな。
っていうか、視野が広がったかな。
俺も果林のことは忘れない。
次好きになった人には果林以上に大切にしてあげたいと思ってる。」
裕介は私よりも大人になっていた。
私はあの日から何も変われていなかった。

