「飲めても女の子は可愛くないって、橘くんは?」 「俺は飲めるのかな? んー、わかんねーや」 「男の子は飲めた方がいいのかな?」 「そうかもね」 橘くんは私よりも大人に見えた。 「た…橘くんは、 彼女いるんだっけ??」 「いや、三年付き合った彼女と大学入ってからすぐ別れちゃった」 「そうなん?? 長かったのにね…」 「侑夏もだろ?」 「あー、私の話も聞いたのか。 そうだよ、私は二年だったかな?」 「侑夏もけっこう、一途なんだね」 「橘くんには負けるよ。」 私と橘くんは2人して笑った。