そしたら橙也は? 橙也はきっと本当に彼女が 好きなのだと思う。 橙也の好きな人はもう 私ではない。 _____だから私は橙也の前から居なくならなきゃ… 「お前はほんとに平気なの?」 裕介が助手席に座っている 私にボソッという。 「…自信はないけど、多分平気」 「強がりも程々にしとけよ。」 「…ういっす。」 裕介と私は同じ状況に居るからこそ、 特別な友達な気がする。