侑梨とは、侑夏のお姉さんだった。 侑梨さんは、俺の3つ上の先輩だった。 それに、大学の学部も同じで 別れてからも仲良くやってもらっている。 が、このことはずっと侑夏には 内緒にしてもらっている。 俺は自分が分からなくなると 侑梨さんに電話をする。 『あれ?でも、橙也くん、彼女できたよね?』 彼女と言われる度に 俺は妙に反応してしまう。 『ま、まあ… できましたけど』