美鈴は俺の方を見た。 「元カノの話をする橙也くんは、 とても真剣だったから… 目がそう言ってきてたもん だからさ、なんか、 そんなに好きになれるんだなーって 私はまだそういう恋愛してきて ないからわからないけどさ。」 「美鈴やっぱ変わってるよな」 「そうかな? そんなことないよ。」 その日の夜になった。 俺は侑夏のことを考えていた。 今更おまえのことを引きずってる なんぞとは言えやしない。