いつものように先生が入ってくる

だけどいつもと1つだけ違うのは先生の隣に美女がいること


「はい!皆席つけ~」


先生の第一声で皆が騒がしくなる


「先生の隣にいる子誰ですか?」

「もしかして彼女?」


男子逹は言いたい放題だ

大輝は相変わらず寝ている

こんな騒がしい中良く寝れるな...

先生は呆れて言った


「んなわけあるか!おまえらそんなこと考えてる暇があったら勉強しろ!」


めったに怒らない先生が怒っている

まあ、あんだけ言われたらそりゃあ怒るわな...


「藍川悪かったな」

「いえ」


藍川と呼ばれたその転校生は笑顔で答えた

やっぱり噂通り美人だなーと思ってると

藍川さんの自己紹介が始まった


「藍川つぐみです。よろしくお願いします」


転校生の軽い自己紹介が終わったところで

先生が話出した


「じゃあ席は大輝の隣な」


そう言って先生は大輝の席を指した

よりによって大輝の隣か...

私も隣がよかった

藍川さん美人だから絶対好きになっちゃうよ


「大輝寝てるのか?すまんが愛梨起こしてやってくれないか?」


「わかりました」


私は後ろから大輝の肩をポンポンとたたいた

しばらくしてから前から眠そうな声が聞こえてきた


「ん?なんだ?」


寝起きの甘い声にドキッとした


「先生が起こせって」

「そっか...ありがと」

「うん...」


なんだかいつもと違う大輝

なんていうか今はデレが多い気がする

長年一緒にいた私にしかわからない変化だけど...

少し嬉しくなる

でも喜んでるのも束の間藍川さんがやってきた


「よろしくね」


と隣の大輝に笑顔で言った


「あぁ//」


顔が赤いのは気のせいだろうか?

いや!絶対に赤くなってる


「大輝くんって呼んでいいかな?」


だめ!

私は心の中で叫んだ

名前で呼んでいいのは早苗と私だけなんだから

今まで大輝のことを名前で呼んだ女の子は早苗しかいない

もちろん今みたいに名前で呼んでいいか聞いてきたこともあった

でも全部断ってるから今回も断るよね

そう思ってたら大輝からは以外な言葉が返ってきた


「別にいいけど」

「やった!」


藍川さんは無邪気に喜んでいる

なんで?

オッケーしちゃったの?

大輝、藍川さんに気があるのかな...


そんなことを考えてるうちに一時間目の授業が終わった