はぁ…。
女子からの歓声が…。




蓮「お前、モテモテだな」




彩「女子にもてたって嬉しくないっ」




蓮「俺だってモテてるけどな」




彩「うるさいなっ!…」




夕「ひゅー!お熱いっ」




彩「夕貴っ!」




夕「おっとっと…ごめんねっ☆」




彩「こんの、バカがっ!!!」




夕「まかでーっす!」




私は下駄箱を開けた。




バサバサバサ……




彩「またか…」




落ちたラブレターを
全部かばんの中に入れる。

なんでって…読むため。

私だって一応女の子。
女がどんなにラブレター
読んでくれなかったら悲しいか
わかるもん。




健「モテモテ…ですね」




彩「そんなに顔、男っぽいかな…?」




はぁ……
とため息をつきながら
みんなで教室に入った。




私らは小1のときから
なぜかクラスがずーっと一緒。




先生のいたずら…?




ガラッ…




?「おはっ!いろちゃん」




彩「やほ、乃愛!」




この子は日高乃愛(ヒダカノア)
私の中3からの親友!

でも、ちょっとさけたい…。
なぜかというと………




乃「ほらっ、いろちゃんっ!
またもらっちゃった!渡してねって
私がいろちゃんと一番仲良いから
だってさっ!」




そう………。
乃愛は誰にでも優しくしちゃうから
それはいいことなんだけど…。
私にラブレター渡してねって
女の子に言われたら全部
引き受けちゃって…。

いつも朝はこんなん。




彩「う、うん…あ、ありがと。
はははは…」




昌「またでちゅか?w」




彩「う、うん…ちょっと」




もう、毎日が苦しいよ。
家帰っても勉強する暇ないから
お母さんに頼んで家庭教師
にノートとってもらって
学校の休み時間に勉強…。
ラブレターってこわいね。




数えて見ると…




昨日よりも10通多いっ!




あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!




蓮「嫌なら捨てれば?」




彩「れっ、蓮斗みたいに
そういうことはしませんぅ!」




蓮「ふーん。あっそ」




夕「嫉妬ですか?蓮斗きゅん!」




蓮「なにが?なんで俺が
女に嫉妬すんの?男ならわかるけど」




健「男ならわかるんですね?」




蓮「はっ!?ちげっ!そういう
意味じゃ…////なくて…」




彩「もー!健真!やりすぎ。
蓮斗が意外と天然なの
知ってるでしょ?」




健真「はいはい。わかりました」




真面目な健真でも
たまにはバカやるんだな。本当。