大切な記憶を

あれから、また二時間がたった。

視衣はまだ、出てこない。

流石に眠くなってきた私は首をかっくんかっくんさせながら、何とか意識をこっちの世界に保っていた。

と、

「あ。」

隣の憐が小さく声を上げた。