大切な記憶を

ちなみに、私のお母さんには事情をすべて話してすごく遅くなるかもしれないと伝えてある。

いざとなると、ここで寝落ちすることもできるのだが、さすがに視衣が出てくるまでそれはできない。

「…なあ衣亜。」

「ん?」

不意に憐が話しかけてきた。

「視衣、出てくんだよな。」

「当然でしょ?彼氏が彼女を信じなくてどうすんの!」

「…そうだな。」

憐はふっと笑ってまた顔を正面に戻す。