大切な記憶を

「…視衣はね、きっとうれしかったんだよ。憐と恋人らしいことができて。だから、舞い上がっちゃったんだ。うれしすぎて。だからね、この事故は、だれのせいでもない。絶対に。違うよ…。」

「…。」

憐はずっと黙ったままだった。

そのまま、気まずい空気が私たちを支配した。

気が付いたら、病院についていた。