「もしもし、憐?」

『衣亜っ!良かったつながって…おい、今どこにいる?!』

以上にせっぱつまった憐の口調に私は少し驚くながらも、口を開く。

「い、いま、自分の家だけど…。」

『お前、早く家から出ろ!今すぐ!』

「え、なんで?!」

私は焦って思わず聞き返すと、憐はイライラしたような口調で叫ぶ。

『いいから!事情を今説明している暇はない!早く家を出て中央公園に来い!いいな!』

「だから待ってってば!おちついて憐!何があったのかちゃんと説明してっ!」

私は思わず大声を上げてしまった。

こんなに大きな声で怒鳴ったの、久しぶりかも。