☆○o。..:* 衣亜SIDO*:..。o○☆


…視衣が交通事故にあったって聞いたのは、夜。

あたりがとっぷりと暮れて、夕焼けが終わったばっかりの時だった。

ブーッブーッ

私のスマホが不意に震えた。

「?視衣かなー?」

通話の相手を見ると、そこに書いてあった名前は。

「…憐?」

珍しいな、憐が私に。

なんて思いながら、私は通話ボタンを押してスマホを耳に当てた。