大切な記憶を

「じゃあ、またあしただね。」

私はそういって憐を見上げる。

「そうだな。」

憐も私と目を合わせてくれる。

「じゃあ、また明日。」

「おう、また明日。」

私と憐のつないでいた手がするりと離れる。

とたんに憐の優しいぬくもりがすっと消えてしまって、少しさみしくなってしまう。

でも、甘えてなんていられないから。